ここまでイサーンの法事の様子を書いてきましたが、ここでイサーンの家族に関する習慣について書いてみたいと思います。
今回の訪タイの目的は、滞在先の家長の御母堂の法事への出席だったわけです。故人には5人の娘と一人の息子がいましたが、現在は長女の方が家を継ぎ家長となっています。
実はイサーンでは女性が旦那さんを迎え入れて家を継ぐという形式を取るのが伝統的なパターンのようです。滞在先の家でも前述の通り家長は長女の方ですし、唯一の男子である長男の方は家を出て奥さんの家で生活しています。家長の妹たちは親が持っていた土地を等分に相続し、そこに各々が家を建てています。また所有していた広大な田んぼも、やはり姉妹が均等に相続し、長男は土地の相続を受けていません。日本とは違った家族の形態ですね。
ただ最近はイサーンでもバンコクに出て働くケースが多いようです。結婚して子供が産まれても、子供をイサーンに住む親に預け育ててもらい、自分たちはバンコクに住み続けるというパターンも増えているようです。タイの中でも古い伝統が残るイサーンですが、少しづつ変化も見られるようです。
イサーンの寺院にはお墓があります。年配者はこれを誰が守るのかと不安視する人も少なくないようです
日本とは全く正反対・・と言えるかわかりませんが
違った跡の取り方なのですな。
兎に角最初に生まれた女子が後を取るという事でしょうか?
バンコクに出稼ぎに、これは日本でも同じ様な事があります。
都会に家を建てて田舎に帰らない事になると、今後の墓守が心配ですね。
いはちさん
伝統的な家族制度と核家族化の間でタイの社会も色々転機を迎えているようです。タイの場合、バンコクに一極集中していますので若い人が働きにでるのは。仕方がないですね。
子供を実家に預けて都市部で働くというスタイルは東アジアでは近年よく見られますね
母系社会の名残でしょうか
農耕アジアでは基本的に母系社会が昔から適していましたからね
東アジアではある考えができて以降男系になったようですが
あさとさん
はい、母系社会の名残りだと思います。タイの他の地域はどうかわかりませんがイサーンではまだまだこういう風習が残っているようです
ほんとだ、お墓がありますね。
やはり大陸は地続きなんでいろんなところで風習が交りあったりするんdねすね。
餌釣師さん
タイと言っても元々のアユタヤ王朝やチャクリー王朝の支配地だった場所と、チェンマイ王朝の支配地だった場所、クメール王朝支配下だった場所など様々ですからね。生活習慣が同じ国でも異なっている部分があります。特にイサーンは極右な思想を持つ人の中にはタイと認めたくないと考えている人もいるようです