大渋滞が慢性化しているバンコク都内において高架鉄道であるBTS(バンコク・スカイトレイン)やARL(エアポートレイルリンク)は、旅行者のみならずローカルの人にとっても有用な移動手段となっています。しかしこのところこれらの鉄道網にトラブルが頻発しています。
最も問題となっているのはBTSの運行トラブル問題です。今年6月22日~28日にかけて信号システムのトラブルで大きな遅延が発生します。これについてBTSを運行するBTSCは携帯電話による電波障害だとして、信号システムの改修を行うとともに携帯電話事業者と協議し沿線で2300メガヘルツ帯の運用を中止とします。これを受け7月3日にBTSCは問題は解決したと発表します。
ところがその翌日に再び信号システムのトラブルが発生し大きく遅延が発生します。その後もトラブルは続き、7月31日と8月1日に信号トラブルにより運行が遅れています。また問題は信号だけではありません。8月2日朝には乗客が乗った車両がドアが開いた状態で走行するトラブルが発生します。乗客がSNSに投稿した映像ではドアが数十センチ開いたまま車両が走行する様子が写っていました。
一方、ARLでも遅延が慢性化しています。こちらは全9編成ある車両のうち半数近くがメンテナンスのために運行できておらず、運行本数減による混雑が遅延に拍車をかけているようです。なんでもARLのシーメンス社製の車両で使用されている、ブラシ付きモーターのブラシの摩耗が早くメンテナンスが追い付いていないようです。そのため中止中の急行の運転再開どころか、車両不足による運転本数減は年末まで続く見通しのようです。
この夏休みを利用してバンコクに行く予定の方もいらっしゃるかとは思いますが、現地の鉄道の運行状況には充分にお気を付けください。
すごいですね。ドアが開いたまま走ってしまったんですか~。
電車の場合はドアが開いたら非常ブレーキがかかる構造になっているんですけどね。
「暑いのでドアを開けて走ります。」なんてノリでは済まされないですからね。
早急の対処が必要なようです。
いはち さん
BTSの車両は独・シーメンスと中国・長春軌道客がそれぞれ納入していますが、どちらの車両がドアが開いたままだったのかは不明です。いずれにしてもご指摘のような安全装置はあると思うんですけれどね・・・
私も充分に利用する可能性のある乗り物ですので、安全対策はきちんとしてほしいいです。
タイ国鉄ローカル線ではドアが閉まらなくても走ってますが
都心交通では事故の元ですね
おっしゃってる通り
メンテが追い付いてないのでしょう
そもそも
メンテをきっちりするための計画などの
履行チェックもないのかもしれません
なんでもかんでも
最新技術や高度インフラなどを
他国まかせにしてきて
結局動かなくしてしまう……
途上国のと同じ轍を踏んでるのでしょうか
半島のように
そういうこといっさいがっさいを
作ったものの責任だ……と
転嫁しないのは良いと言えます
あさと さん
ご指摘の通りタイのインフラ整備に関しては国外にまかせっきりのケースが目立つように思います。ホープウェルの件で懲りたはずなのに、教訓が活かされていないように感じてしまいます。やはり自国の企業とJVを組ませて、技術の蓄積を図っていかないと、メンテナンスの際に支障がでますよね
ただARLなんかは外国人である我々も利用機会はありますので、早く正常化してほしいものです。
やっぱりね、こういう途上国の鉄道ではありがちなことなんです。
外国の技術を取り入れて鉄道を作るのはいいですが、
線路はA国、システムはB国、車両はC国って、やっていると、
必ずかみ合わないところが出てきてしまうんです。
他国の技術で作るのはべつにいいですが、
それを1国に絞らない限り、こういうことはこれからの鉄道建設においてまた出てくるでしょうね。
台湾の新幹線も車両と運行は日本だけど、システムを欧州にした結果、開業し始めのころはトラブル続きでしたしね。
Dr.鉄路迷 さん
台湾の新幹線が開業当初にトラブっていたのは話題になっていましたね。あの時は、ほぼ欧州で決着していたのに政治的な動きで日本製が入ったのでいびつな形になりましたね。
ARLで問題になっている電動ブラシについてはJR西日本が東日本大震災の影響で部品の調達が困難になり運行本数を削減するという事が話題になりましたね。ただ素人目にはこういう難がある方式というのは、古い技術でそれを克服した新しいものが開発されていると思うのですが、実際のところはどうなんでしょうね。ARLの場合は、初期費用をい抑えるために難がある古い技術のモーターを売りつけられたと邪推しているんですけれどね・・・