焼畑農業 -タイ怪像録 Vol.39-

5月4日(7日目) Ⅰ

今回のイサーン滞在ではコンスタントに早朝にランニングができていました。この日も日の出とともに、こんな景色を見ながらランニングをスタートです。

滞在先は広大な田んぼが広がり、その合間に小さな集落が点在するという場所ですので、基本的に走っているはまだ田植えが行われていない田んぼの合間になります。なかにはこんな動物とすれ違います。

農耕牛を田んぼに連れて行っているようですね。一方で走っていて気になる光景を目にします。

田んぼに焼け焦げがあるのです。実は今回の訪タイの直前に、タイで大気汚染が大きな社会問題になっていました。大気汚染が深刻だったのは首都のバンコクはもちろんのこと、バンコク郊外や北部のチェンマイ、チェンライなどでした。バンコクの大気汚染は排気ガス等の影響なのは論を待たないところでしょうが、北部のチェンライなどの大気汚染は焼畑の影響を強く指摘されていました。

イサーンに関してはあまり大気汚染のニュースは聞きませんでしたし、畑作ではなく稲作が中心のイサーンでは焼畑は無縁と勝手に思い込んでいました。しかしこうしてみると大気汚染が深刻化してはいないものの、イサーンでも焼畑ならぬ焼田を行っているようです。なかにはこんな感じで広範囲にわたっているところもあります。

こうした光景を見ていると、いろいろと考えさせられることとなりました。

6 responses on 焼畑農業 -タイ怪像録 Vol.39-

  1. 鉄路迷 より:

    東南アジアの早朝では、長閑でいいですね。
    静かで良さそうです。
    なんか昔の中国もこんなんだったような、懐かしい記憶があります。

    1. ま~く より:

      Dr.鉄路迷 さん

      初めて牛耕を私が見たのは30年前の中国ででしたが、タイでは今でも牛耕が盛んにおこなわれています。イサーンの田舎は長閑で良いですよ

  2. あさと より:

    焼き畑や焼き田で大気汚染とは
    かなりの広大な面積を焼かないといけないのでは……

    そうですよね
    今年の始めにバンコクに行った時も
    最終日が大気汚染で休校日となっていました
    これは小手先のことで解決できない問題です
    中国のように
    出たものはしようがないから
    その出たものを除去しようという考えでは
    鼬ごっこになりかねません
    ましてや農業が絡むともっと違う政策も必要でしょう
    タイってこう言う大上段から見ないといけない問題は
    不得意なような気がしてなりません

    1. ま~く より:

      あさと さん

      田んぼの広さもかなりン面施がありますから、かなり広大な土地を焼くことになります。焼畑の影響に関しての周知もあまりないようですし、ずっとやってきたことだからと継続さえているのだと思います。

      確かにこの国では長期的な観点からの政策率あという事は苦手な印象がありますね。政争に明け暮れたりクーデターを繰り返したりしているのも一因かと思いますが、官僚も弱い気がします

  3. いはち より:

    焼き畑は(田んぼですが)虫が発生するのを防ぐためにやるのだと
    教わりました。
    私の地方ではまだやっていますよ。稲刈りの後。

    1. ま~く より:

      いはち さん

      焼畑に関してはおっしゃるように虫の駆除ができるとともに、燃えた草が肥料にもなるので一石二鳥といったところなのでしょう。ただタイで問題になっている大気汚染を考えるとなかなか難しい問題です。焼畑をやめて肥料が必要になると経費も掛かりますしね

      日本のような小さな田畑ではあまり影響は大きくないのかもしれませんないのかもしれません

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