ラオスのビエンチャンにあるワッタイ国際空港で信じられない事故がありました。ビエンチャン発、バンコクバンコク行のTG575便(A330-300)がタキシング中に駐機していたビジネスジェットと衝突し、ビジネスジェットが大破しました。ネットでは垂直尾翼がもげた映像が出回っています。
タイの航空会社では時折、このような信じられない事故が起きたりします。このような事故が起きる直接的な原因はともかく、遠因としてはやはり財務状況の悪さが影響している気がしてなりません。タイの航空各社はどこも赤字で、以下のような状況となっています。
【タイ国際航空】
最終損益(2019年):▲120.4億バーツ
※2012~2018年の累計赤字は、約540億バーツ
【ノック・エア】
最終損益(2019年):▲24億バーツ
※2014~2018年の累計赤字は、約60億バーツ
【タイ・エアアジア】
最終損益(2019年):▲8.7億バーツ
※前年は1.3億バーツの黒字
【タイ・ライオン・エア】】
最終損益(2018年):▲46億バーツ
※2015~2017年の累計赤字は、約20億バーツ
タイ・ライオン・エアは最新の決算情報の資料が見つかりませんでしたが、昨年(2019年)10月に、タイ民間航空庁(CAAT)が業務改善計画案を提出するよう指示されるなど財務状況は良くありません。
こういう状況にあれば、業界再編の動きが出るのは自然な流れです。結果的に不調に終わりましたが、マレーシアのエアアジアはノック・エアのオーナーのジュラーンクーン家と買収交渉を行っていました。新型コロナウィルス(COVID-19)の感染拡大の影響を考えれば、このような動きが他にも出てくることは想像に難くありません。
そもそもタイには大小合わせて、20余りの航空会社があります。この数は日本の航空会社よりも多く、人口が日本の半分ほどであることを考えれば過剰といわざるを得ません。また中産階級以下の庶民の緒距離移動の足は依然としてバスが主流で飛行機で移動するのは一部の人に過ぎません。インバウンドの需要があるにしても、5社もあれば充分な気がします。
小生もタイ国内便を利用する機会がありますので、その安全運航は大変気になるところです。各社には早く財務状況の改善にめどを立て、安全運航に充分な資金を回せるようになることを願うばかりです。
あらら。
主翼をぶつけちゃったのですかね。
アシアナ航空も主翼をぶつけたことがあります。
管制にも責任はあると思いますが、
乗務員の方にも飛行機の大きさの感覚というものが無いのでしょうかね。
どうも日本人以外って注意力に欠けているところがあるとおもいます。
連続でごめんなさい。
いま、見てみたら、今年に入ってタイの航空会社と空港では「たるみ」と思われるような事故が連続していますね。
良くない兆候です。
大事故になる前に何か対策が欲しいところです。
Dr.鉄路迷さん
タイの国内線に乗る必要がありますので、その動向を注視しているとこういうあり得ないような事故は結構な頻度で起きているんです。スワンナプームの滑走路を外れてみたり、フランクフルトで超低空飛行をしてみたり・・・
かつて日本でもTG機が東京タワー近辺を超低空飛行するなんてことがありました。
すごいぶつかり方ですね。
どうやって操縦すればこんな事故になるのか?
しばらく私は乗れないかもしれません。
いはちさん
本当に信じられない事故ですよね。747のような大型機の主翼の先っぽが当たったとかならまだ理解できますが、A330ですからね。。。。
数年に一回はTGは何かをやらかしますね
間違いなくたるみです
どちらがどうというのは状況がわかりませんので
なんともわかりませんが
私がTGに乗らなくなったのは
連続の機材変更によるダウングレードははきっかけに過ぎません
私のフライトのルーティンである
その日のフライト中の大方の空気の状況
いわゆるタービュランス予定ですね
これに答えられないCA
ギャレーの台に飛び乗って食事するCA
指定座席を勝手に変えてしまう
色々たるみがあるのがわかったからです
特に運行のことで答えられないのは
フライト前のミーティングを聞いてない証拠です
あさとさん
本当にTGはたびたびこういう信じられない事故を起こしますよね。やはりたるみと言われても仕方がないと思います。
タービュランスに関する情報はCAはきちんとブリーフィング時に聞いて頭に入れておかないといけませんね。機内での作業も「この先、揺れる可能性があるから先にこれをやっておこう」などとなるはずです。
ただ身近なタイ人を見ていても段取りを整理して作業するという事は彼らはできないようです。例えば作業Aを自分が済ませれば、他の人が後続の作業Bを進めることができ、並行して自分は作業Cができるという状況でも、目の前に作業Cがあると目の前の作業から取り掛かります