タイの旧正月「ソンクラーン」中止

世界的な広がりをみせる新型コロナウィルス(COVID-19)の感染拡大ですが、タイでも感染者は拡大しています。先週あたりまでは、タイでの感染者は40名ほどにとどまっていましたが、ここ数日に一気に増えWHOが発表した感染者数は、3月17日現在で147名となっています。

そんななか、タイ当局はタイの旧正月であるソンクラーンの延期を発表しました。例年であればソンクラーンは4月13~15日が祭日となり、都市部で働く多くの人が地元に帰省しソンクラーンを祝います。

しかし連休で多くの人が地方へ移動するとタイ全土に感染が拡大する恐れがあるとして、4月13~15日のの祭日を取消し7月以降に新たに連休を設けることとなりました。また併せて教育機関、ボクシングスタジアム、競技場、劇場、映画館などの一時閉鎖を検討に入っているようです。

ソンクラーンの中止に関していち早く動き出したので国ではなく、地方行政でした。時系列で見ていくと以下のような経緯をたどります。

Date 都市 内容
3月5日 プーケット パトンビーチ、ソンクランの公式イベントを中止
3月6日 パタヤ ソンクラン(水かけ祭り)の公式イベントを中止
3月6日 チョンブリー バンセーンでのソンクラン(水かけ祭り)の公式イベント中止
3月10日 バンコク都 カオサンのソンクラン(水かけ祭り)公式イベントを中止
3月11日 チェンマイ ソンクラーンに関する一連の行事(水かけ祭り、灌仏節)を中止

こうした流れを受け、ウィサヌ副首相は3月16日に前述の通りソンクラーンの中止を発表するに至りました。ただ新たな祭日に関しては、「新型コロナウイルスの感染が収束した後」とし具体的な日程を示しませんでした。

ソンクラーンはタイ人の生活に密接に関係するもので、農村ではソンクラーンを終えると農耕の準備を始める事になります。もし代わりの祭日が7月や8月に設定されても農繁期と重なるため、諸手を挙げてのお祭り騒ぎとはいかなくなる気もします。

4 responses on タイの旧正月「ソンクラーン」中止

  1. いはち より:

    タイでも147名も感染者が・・
    暖かくなって湿度も高くなれば収束すると
    思っていたのですが、そうでもないのですね。
    いろいろなところで迷惑なウイルスです。

    1. ま~く より:

      いはちさん

      タイの感染者はさらに増えて昨日のWHO発表では721人となっています。そんなこともありタイ当局も封じ込めに躍起になっているようで、様々な報道が連日行われています。

  2. あさと より:

    先進国以外の数字はアテにはなりません
    何より医者にかかる割合が低くなる
    検査体制がきっちり確立されてないなどの
    いわゆる
    発見してない感染が
    先進国以上にあると考えられます
    韓国や中国からの旅行者があれだけ多いわけですから
    ウイルスが暑さに弱いなんてことがない限り
    現発表よりかなり多いと思ってます

    1. ま~く より:

      あさとさん

      おっしゃるように医者にかかる割合が低いと感染者の数は正確には把握できませんね。ただタクシン政権が導入した30バーツ医療制度や子供医療費助成が進んでいるので地方都市でも割と医者にかかりやすい環境が整っています。
      タイの場合は日本以上に首都への一極集中となっていますので、地方との行き来もソンクラーンのような時期でなければ多くないように思います。現段階ではバンコクが感染者の中心となっているようです


コメント記入欄

※メールアドレスは管理者のみに通知されます。