タイ国際航空、国際線運航再開の動き

新型コロナウィルス(COVID-19)感染拡大に伴う、入国制限の影響で全面的に国際線の運航を停止していたタイ国際航空ですが、少しづつ国際線の運航を再開しています。

本稿執筆時の段階では、10月は以下のスケジュールでの運航となようです。これまでのようにバンコクへの片道ではなく、往復での運航となるようです。

運航都市 10月の運航日
コペンハーゲン 4、11、18、25
ストックホルム 14
ミュンヘン 20
フランクフルト 30
ロンドン 14, 11, 18, 25
パリ 29
台北 8, 16, 23, 30
ソウル 4, 11, 18
成田 毎週水、土

なぜかタイ国際航空のサイトには明確に記載がありませんが、このほかに香港にも運航を再開しているようです。成田便の詳細について確認してみると以下のような形になります。

【往路】
 TG642 (BKK-NRT) 23:50発、翌8時10分着

【復路】
 TG643 (NRT-BKK) 12:00発、16:30着

また来月からは関空便も特別便での運航を再開する見込です。また国内航空会社でも、ANAは11月から週3便(火、水、土)での運航再開を発表しています。限定的にはありますがタイへの航空便の運航が少しづつ再開が始まっています。

航空機の運航再開に合わせてか、タイ当局は外国人の入国制限の緩和も打ち出しています。現段階では原則として以下の条件を満たす人でないとタイ入国が認められない点には変わっていません。

項目 内容
タイに入国できる外国人
  • 労働許可証(ワークパミット)を保有するものとその家族
  • タイ人の配偶者と子女
必要書類(追加分)
  • 入国許可証:出発国のタイ大使館・領事館が発行したもの
  • 飛行可能健康証明書:渡航の72時間以内の検査結果が記載されたもの
一日に入国できる外国人 500名
入国後の措置 2週間の検疫隔離を受ける(自費)

しかし例外的にタイに入国を認められる緩和策が以下の3つです。

  1. 特別観光ビザの取得
  2. ノンイミグラントビザの取得
  3. APEC・ビジネス・トラベル・カード(ABTC)保有者

初めの特別ビザの取得に関しては以前の記事で紹介した通りです。

タイでスペシャルツーリストビザ発給を閣議決定
タイでは新型コロナウィルス(COVID-19)感染拡大防止のため、外国...

また二つ目のノンイミグラントビザとはビジネスビザ(Bビザ)やリタイヤメントビザ(Oビザ)等の事を指し、長期的にタイに滞在している人が対象で銀行口座に過去6か月間で50万バーツ以上の残高がある必要があります。

最後のABTCとは、APEC域内を頻繁に出張するビジネス関係者の移動を円滑にするために,制度参加国・地域の政府が自国・地域のビジネス関係者に外務省が発行する特別なカードの事です。このカードを持つ日本、香港、中国、韓国、シンガポール、マレーシア、オーストラリア、ニュージーランドの8カ国からの来訪者の入国を認めるとの事です。

一番最後になると思われる外国人観光客の受入に関しては、まだまだ先が見通せない状況です。

8 responses on タイ国際航空、国際線運航再開の動き

  1. あさと より:

    緩和が始まっても
    事実上一般観光客には門は閉ざされたままですね
    今日JALから連絡があって
    1/28日のBKK⇒HNDがフライトキャンセルとのこと
    他のその日の運行してる便への振り替えの案内だったのですが
    これ幸いとキャンセル払い戻ししました
    もちろん欠航のため・・・なので手数料なしです
    同じくエバーからも
    12/31のTPE⇒BKKの欠航案内と振替案内が来ましたので
    こちらも払い戻ししました
    残るチケットは
    12/28のHND⇒TSAのANAの片道
    1/2~1/24のANAのHND~BKK往復です

    1. ま~く より:

      あさとさん

      昨晩、発表されたタイの世論調査では外国人の受入れ再開に関して半数以上が反対としているようです。以前に早ければ来年春節明けに外国人観光客の受入再開の可能性があるとの当局の見方を紹介しましたが、もしかしたら来年の下半期にずれ込むかもしれません。ワクチンが完成して充分に流通するようになれば状況は変わるとは思いますが、簡単にワクチン開発なんてできませんしね・・・

      残っているチケットが片道で台湾行きがあるのは微妙ですね。台湾は新型コロナの封じ込めに成功したこともあり、航空便も再開傾向にありますからね。バンコク行きの方は欠航とならなくても実質的入国が困難ですので、そういった場合の扱いは面倒そうです

  2. 鉄路迷 より:

    観光客はまだまだですね。
    またふつうに観光で行けるようになるのはいつの事やら・・・。
    行きたい気持ちもありますが、
    では、受け入れる側の人たちの気持ちも考えると、なかなか実際に行こうという気分になれません。

    1. ま~く より:

      Dr. 鉄路迷さん

      おっしゃるように一般の観光客の受入は当分先の事になりそうです。表向き国内感染者はない事になっているタイですが、タイから日本への帰国者に感染確認者が相次いでいます。当局としても実情が把握できていない部分もあるので余計に過敏になっているのかもしれません

  3. あさと より:

    ワクチンがアメリカ・中国・日本ロシア・ドイツで開発されたとして
    開発国はまず自国流通を最優先させるでしょうから
    開発国には決してなることがないタイなんかには
    その数か月後の普及となるでしょうね

    私の旅行の最大のネックは海外発券・・・
    行きと帰りが違うチケットで
    なおかつその日程の行きと帰りの月が違うところです
    12月29日出発で1月2日帰国・・・という具合
    1回でキャンセルできないのです
    12月の行きに使うチケットは
    この感じで行くと今月末位に判断が出ます
    しかし帰りのチケットはその1か月後の判断になります

    1. ま~く より:

      あさと さん

      そうですね。ワクチンができたとしても最初に供給されるのは自国内になるのは当然ですね。加えて日本のように完成前から唾をつけている先進国もありますので途上国に回るのはその後ですね

      往復チケットですので、月違いと言えど往路に応じてセットで判断が出るわけではないのですね。もし往路がキャンセルになって復路のみキャンセルにならないとなると、これは厄介なことになりそうですね

  4. いはち より:

    もしかして退職してタイに行けるかな?なんて
    思った矢先にこんな事になってしまって・・
    残念です。
    早く終息する日が来ると良いです。

    1. ま~く より:

      いはちさん

      最近の日本の状況を見ていると横ばいと言った状況が続いていますし、欧州は再拡大なんて話も伝わってきます。本当に早くワクチンができてくれないとなかなか解除という事にならないかもしれません

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