タイ・ライオン・エア

これまで何度かタイの新興航空会社について取り上げてきたが、本日もそんな新興航空会社の話である。今回紹介するのはインドネシアのLCCが、2013年にタイで設立したタイ・ライオン・エアである。

インドネシアのライオン・エアは1999年の設立ながら、目覚ましい成長を遂げインドネシア国内線ではトップのシェアを誇る航空会社である。タイ・ライオン・エアはその子会社して2013年12月に設立され、ドンムアン国際空港を拠点として以下の都市へ就航している。

【国際線】
・クアラルンプール(マレーシア)
・ジャカルタ(インドネシア)
・メダン(インドネシア)

【国内線】
・バンコク – ウボンラチャターニ
・バンコク – スラーターニ
・バンコク – クラビ
・バンコク – ハートヤイ
・バンコク – プーケット
・バンコク – チェンマイ
・ハートヤイ – ウドーンタニー
・ハートヤイ – ホアヒン

多くのLCCでは預入荷物を有料としているが、タイ・ライオン・エアでは15kgまでを無料としている。またWebでの座席指定を無料とするなど、他のLCCにはないサービスを提供している。一方で機内ドリンクはすべて有料でひざ掛けのサービスがないのは他のLCCと同様である。

また今年6月には、日本就航を来年をめどに計画していることを発表し話題を呼んだ。実現すれば、同一航空会社を使ってタイに入国し、そのまま国内線に乗り継いで地方都市へ行くなんてこともできそうである。

ただ親会社のインドネシアのライオン・エアは、2007年に安全性の問題によりEU域内の乗り入れが禁止されている。また航空会社を評価するサイト AirlineRatings.com の評価でもワースト10(448社中)に入ってしまっている。タイのLCC雨後の筍のごとく乱立傾向にあるが、安全面にはくれぐれも配慮してほしいものである

6 responses on タイ・ライオン・エア

  1. 鉄路迷 より:

    タイでは私鉄会社は認めないのに、民間航空会社はどんどん認めちゃうんですね。
    でも、これだけ増えてくると、かつての中国の航空界の二の舞になりそうで心配です。

  2. あさと より:

    >安全性の問題によりEU域内の乗り入れが禁止
    まあこれは100%文面通りではないでしょうけど
    間違いなくタイの航空事情は
    行っとけどんどん的な感じなことは間違いありません
    私はいつか
    タイの航空会社のどこかが事故を起こすと思っています
    特にドンムアンベースの会社が・・・です
    TGも1990年代までは墜落爆発の多かった会社です
    スタアラ加盟後はアライアンス内の
    規定に沿ったガイドラインになって来たでしょうけど
    元々怠け者・いい加減の国民性の国ですから
    規定がしっかりとあっても守らせる体制が緩ければ
    どんどん標準ラインが下がってゆき
    いずれ・・・・になることは予想されます

  3. いはち より:

    この国は空路の会社が乱立しているみたいですが
    保守点検等が心配ですね。
    荷物が15キロまで無料なのは良いです。
    日本に就航するとしたら成田でしょうかね。

  4. ま~く より:

    Dr.鉄路迷さん
    確かに中国も一時期航空会社が乱立していた時期がありましたね
    最近では整理されましたが、その二の舞にならないとよいのですが・・・

  5. ま~く より:

    あさとさん
    確かにタイの国民性を考えるとそういう疑念が生まれて
    しまいますよね。ただでさえ人間は楽なほうに流されますので
    少しずつ物事がおろそかになっていくというのはよくあることです
    それがあの国の国民性を考えるそのスピードも速そうです。
    当局にはきちんとした管理監督を行ってほしいものです

  6. ま~く より:

    いはちさん
    日本に就航するとなると成田か関空といった感じだと思います。
    預入手荷物が無料というLCCはあまりありませんので
    そういう意味では貴重な航空会社だと思います・

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