米Apple社が9月12日10時(米 西海岸標準時・日本時間13日未明)に、サンフランシスコ・パチーノの新本社にあるスティーブ・ジョブズ・シアターでイベントを開催し、新商品の発表を行いました。
今回発表されたのはiPhoneX(アイフォーン・テン)とiPhone8、iPhone8 Plus、Apple Watch series 3、Apple TVです。今回もいずれの商品もおおむね事前のリーク情報通りとなった印象です。
iPhone
今年のiPhone発表については、iPhone発売10周年記念モデルとなるiPhopneX(アイフォーン・テン)が加わった事が大きなトピックスです。
量産性を度外視したiPhoneX
iPhoneXの特徴を挙げると以下のようなものになります
- 液晶の周囲を極限まで減らしたベゼルレスデザインの採用
- Toudh ID(指紋認証)を廃止。Face ID(顔認証)を導入
- 5.8インチ(2436×1125ピクセル)有機ELディスプレイ
- 64GB:11万2800円、256GB:12万9800円※SIMフリーモデル
- ワイヤレス充電に対応
- ホームボタンの廃止
- カラバリはホワイト、スペースグレイの2色
- 予約開始:10月27日、発売:11月3日
ここまでの情報はほぼ事前に漏れ出てきていた内容と合致します。ただし量産面から通常は導入できない新技術を導入した結果、生産には遅れが出ているようです。それは発売日にも表れておりiPhone8/iPhone8 Plusよりも1カ月遅れの発売となっています
マイナーチェンジのiPhone8/iPhone8 Plus
iPhoneXとの差別化を図ったせいか、iPhone8/iPhone8 Plusに関しては目立った新機能がないようです。
- Toudh ID(指紋認証)は存続
- iPhone 8(64GB)78,800円、(256GB)95,800円iPhone 8 Plus(64GB)89,800円、(256GB)106,800円※SIMフリーモデル
- ワイヤレス充電に対応
- ホームボタンは存続
- カラバリはスペースグレイ、シルバー、ゴールドの3色
- 予約開始:9月15日、発売:9月22日
iPhone8/iPhone8 Plusもワイアレス充電に対応するとしています。これはQi(チー)と呼ばれるワイヤレスパワーコンソーシアム(Wireless Power Consortium; WPC)が策定したワイヤレス給電の国際標準規格に準拠した方式に対応するようです。すでにDocomoでは「おくだけ充電」という商標を使って実用化している技術になります。
Apple社自身が発売する充電器「AirPower」は2018年になってからの発売となるようですが、もし既存の汎用規格製品が使えるようになるとユーザにとってのメリットは大きそうです。これまでもAppleユーザはDock コネクタ、Lightning コネクタとAppleが採用する独自規格に翻弄されてきました。それが汎用品を使って充電ができるようになるとそのメリットは大きいと思われます
Apple Watch Series3
今回の発表会で個人的には一番注目していたのは、Apple Wartchの進化についてでした。しかしその内容は小生を落胆させるものとなっていました。
- eSIM搭載により通話・通信可能なセルラーモデル追加
- Apple Watch単体でApple Music利用可能
- 予約開始:9月15日、発売:9月22日
iPhioneとセットで使う事が前提であったApple Watchが段々と独り立ちしてきたという印象です。LTE通信のサポートで単体でできる事が増え「iPhone mini」と言っても良いところまで来たなと言う印象です。これはパソコンがある事が前提として売り出されたiPhoneが独り立ちしてきた歴史に似ています。とは言え個人的には時計で通話したいとは思いませんが・・・
また小生が一番注目していたバッテリ駆動時間に関しては従来通り機種と同じく通常使用で18時間、GPS使用時で5時間のままとなったようです。使用状況にもよるが実態としては、これよりも短い時間になる事が予想され、ちょっと不満なスペックです。このスペックではフルマラソンで、素人ランナーが使用するには厳しい状況です。
また血糖値測定に関する機能が搭載されるという噂もありましたが、現段階で見る限りそのような情報はないようです。
秘密主義の会社と言いながら
今回の新商品に関する情報も微博などに様々な情報が流れてきていましたが、その情報のかなりの部分が正確でした。秘密主義を標榜しながら、実態として生産委託先の大陸からかなりの情報が漏れ出ています。(企業観点では取引先の機密を漏らすモラルも問題だと思いますが)
小生自身は昨年にiPhone7にしたので買い替えサイクルでないことや、Apple Watchが期待外れの内容だったことから購入には至らないでしょう。
ホーム画面の廃止って・・・・
あの画面が唯一PCと似通っていてわかりやすかったのに(笑)
あさとさん
iPhoneでは長らく機械式のホームボタンを搭載していましたが、これが壊れやすいとしてユーザの評判はイマイチだったんです。iPhone7で機械式から感圧式のホームボタンに変わりましたが、多くのAndroid機では物理的なボタンではなくソフトウェアボタンになっていますので、スマホの流れなのかもしれません