長いだろうと思っていたイサーン滞在も本日が最終日いですので、いろいろとイベントがあります。天井の修復工事が終わった後は、今度は新築祝いに駆け付けることとなりました。と、言っても場所は村の外のこんな場所です。
その場所は田んぼの真ん中です。滞在先のアムナートチャルーンの主な産業は農業、稲作です。広大な田んぼが広がり、その隙間に集落が点在するという感じの場所となっています。そのため田んぼと自宅で少し距離があるというのが一般的です。
農閑期は集落でのんびり過ごすことが多いイサーンの人々ですが、農繁期になると田んぼの畔に作った簡易住居で寝泊まりしながら農作業を行います。今回、新築祝いに呼ばれたのはそんな田んぼの中にある簡易住居だったのです。
そんあ簡易住居がこちらです。あくまでも簡易住居で、水道もありませんので雨水をためるための大きな甕が手前にありますね。
屋根はトタンですので暑季ではかなり暑くなりそうです。
なかには寝台も設えられ、それなりにお金がかかっているようです。
しばらくすると、見慣れぬ老人がやってきて新築祝いの行事が始まります。タイの新築祝いというとお坊さんを呼んで行うのが一般的なようですが、今回は僧侶を呼んでではなく神様役の老人を迎えて儀式を行うようです。
すると新築祝いに来ている人が全員で何か荷物を持ち、老人を先頭に一列になり家の周りを三週します。持つものは何でも良いようで、なかには枕やコーラのペットボトルを持っている人もいます。家の周りを三周すると神様役の老人は、「こんなとこりに良い家がある」というようなことを言って家の中に入り、そのまま老人が寝台に横たわり寝たふりをします。どうやら新しい家に神様を迎えるといった意味合いがあるようです。
動画では神様役の老人が目覚めたところからスタートしています。起きた後に食事をし、全員でお経を唱えて行事は完了となりました。
この日は結婚式から始まり新築祝いと、イサーンの文化に触れる興味深い一日となりました。
「こんなところに・・」日本でもお祭りで語られる様な
セリフですね。
最近はやらなくなったのですが、葬式の時に時計回りに
三回お寺の庭を回るんですよ。銅鑼や鐘を叩きながら。
そんな感じなのでしょうかね。
いはち さん
葬式の時に寺院の周りを三回回るのはタイでもしますよ。私自身はタイで葬儀に立ち会ったことはありませんが、法事の時はやはり寺院の周りを三周回ってから講堂に入っていきました
仏教的な意味合いのものでしょうか
それとも民間信仰の1つとしての習わしなのでしょうか
日本では地鎮祭やらそう言う関係は
仏教ではなく神道でしますからね
しかし中身の濃い里帰りになりましたね
(停電と天井は予定にはなかったでしょうけど)
あさと さん
世界有数の仏教国のタイですが、根底の部分ではピー信仰というアミニズムが根強く残っています。今回の儀式に関してはピー信仰に基づくものと思われます。
やってきた老人は神様(精霊)の役で、たまたま新しい家を見つけて中に入り込み、家の人間が神様をもてなす、そのことで新しい家に幸福がやってくるというストーリですね。
今回の訪タイはMustでやらないといけないことが済んでしまえばのんびりできると思っていましたが、アクシデントも含め想定外の経験を多くしました