米Apple社、2019年新製品発表会で新iPhoneを発表

毎年この時期恒例の米・Apple社の新商品発表会が、9月10日(米国時間)にApple社本社にあるスティーブ・ジョブズ・シアターで開催されました。今回発表されたのはiPhone、Apple Watch series5、iPad、Apple TV の4製品です。本記事では、今回はiPhoneを中心に取り上げていきたいと思います。

2019年iPhoneのラインナップ

今回の発表では2019年のiPohoneは、高機能版のiPhone 11 Pro/iPhone 11 Pro MAXと、廉価版のiPhone 11 の3機種になることが発表されました。日本におけるSIMフリー版の価格は以下の通りとなります。

64GB 128GB 256GB 512GB
iPhone 11 74,800 79,800 90,800
iPhone 11 Pro 106,800 122,800 144,800
iPhone 11 Pro MAX 119,800 135,800 157,800

昨年はiPhone X、iPhone XSと廉価版のiPhone XRの3機種のラインナップとなりましたが、本年も同じようなラインナップになったようです。これは事前のリーク情報の通りで驚きはありませんでした。ただ廉価版と言っても、その価格は決して割安感はありませんので新興国の中下流庶民には高嶺の花と言えるでしょう。近年は中国・Huaweiに抜かれてスマートフォンの世界シェア3位に転落したApple社ですが、かつての機種をリバイバルした、iPhone SEのような機種を発売するという噂もあります。

iPhone 11 iPhone 11 Pro iPhone 11 Pro MAX
画面サイズ 6.1インチ 5.8インチ 6.5インチ
解像度 1792×828px 2436×1125px 2688×1242px
本体サイズ 150.9×75.7×8.3mm 144×71.4×8.1mm 158×77.8×8.1mm
重量 194g 188g 226g

iPhone 11 Pro/iPhone 11 Pro


iPhone X/iPhone XSの後継モデルとなるiPhone 11 Pro/iPhone 11 Proですが、画面サイズ、解像度等は全モデルから変更はありません。ただし本体サイズは前モデルより数ミリ大きくなり重さも10~20グラム程度重くなっています。画面に有機EL液晶が採用されているのも前モデルと同じです。

最も大きな変更点は背面に搭載された、トリプルレンズです。韓国・Samsung社のGalaxy S10+などでは採用されている3眼カメラですが、上位機種のiPhone 11 Pro/iPhone 11 Proでも採用されました。従来機種では広角(26mm F1.8)+望遠(52mm F2.0)ダブルレンズが採用されていましたが、これに超広角レンズ(13mm F2.4)が追加されましたを備える。いずれも画像センサーは1200万画素となっています。

ただし、iPhone XS/XS MAXで搭載していた「3D touch」機能が廃止になっています。これは画面を強い押し込みを検知してさまざまな操作を提供するための機能でしたが、操作が独特であることもありユーザに受け入れられなかったようです。iPhone XSを利用している小生も思わぬ時にこの機能が動作し困惑することが度々あります。

廉価版のiPhone 11


前モデルのiPhoone XRと本体サイズ、画面サイズ、解像度は全く同じ内容で発表されたのがiPhone 11です。機能的にはiPhone 11 Pro/iPhone 11 Proとほぼ同等で、カメラがダブルレンズになったものがiPhone 11 と言えそうです。

またiPhone 11 では カラーバリエーションが豊富に用意されており、パープル、ホワイト、イエロー、グリーン、ブラック、(PRODUCT)REDと6色となっています。ただ日本のユーザのほとんどはケースに入れて使っているでしょうから大きなインパクトはないように思います。

どのモデルを選ぶか

前述した通りiPhone 11 Pro/iPhone 11 Pro とiPhone 11 の違いはカメラレンズの数と本体サイズと言ってよさそうです。個人的にはスマートフォンで超広角レンズが必要とは思いませんので、iPhone 11 でも充分と言えそうです。基本性能に大きな違いがない3機種ですので、購入を検討する人は本体サイズや超広角レンズの必要性の有無を勘案して決めるのがよさそうです。

ただ今回の発表機種を見て最も気になったのが、トリプルレンズの不格好さです。ただ3つのレンズを搭載してみましたという感じで、Apple社が大事にしてきた洗練された意匠を感じることができないのは残念です。

上は同じくトリプルレンズを搭載した韓国・Samsung社のGalaxy S10+ の写真ですが、3つのレンズの並べ方には野暮ったく見えないための工夫が感じられます。今回のiPhoneではトリプルレンズによって大きく見た目の美観を損なっているように感じます。デザインにこだわったApple社の創設者スティーブ・ジョブズが見たらなんと言うのだろうという感想を持たざるを得ない製品だと思います。

2 responses on 米Apple社、2019年新製品発表会で新iPhoneを発表

  1. あさと より:

    私がアップル社のスマホを買うことがあるのか……と言うことは
    本当にわかりません
    自分自身がスマホでどこまでするのかさえ
    未知数ですし
    今後の自分の脳の働きもありますからね
    でも
    この機種は即買いではないのはわかります

    1. ま~く より:

      あさと さん

      もともとはアンチAppleだった私ですが、Android端末mの開発に携わったことがある身にとっては今でもAndroidの出来の悪さを感じます。Appleがベストな選択とは思っていないのですが、現状の選択肢の中ではベターといった印象です

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