ビザなし渡航受入再開
新型コロナウイルス感染症対策センター(CCSA)の会議後にタウィーシン報道官は12月17日の記者会見で、日本など56か国・地域を対象にビザなし渡航の受入再開を発表しました。
ただし以前のように無条件でというわけではなく、以下の条件をクリアする必要があります。
- 到着後2週間の検疫隔離(自費)
- 渡航前に入国許可証(COE)の取得を行う
ビザなしでタイに入国した場合、通常は滞在できるは30日以内ですが、隔離期間を考慮し45日に延長されるようです。ただこれまでなかったCOE取得の方法を見てみると、本当の意味でビザなし渡航再開とは言えないのではないかという現実が見えてきます。
入国許可証取得の新システム
COE取得の新システム
入国許可証(COE)の取得に関しては、従来はタイ大使館での申請が必要でした。しかし、2021年1月からはオンライン申請が可能となる事が発表されており、すでにシステムは稼働しています。
COE取得に関しては事前申請を行い、承認されれば追加書類を送付(本申請)するという流れで行われます。
事前申請
COE取得の事前申請では、新しいシステムで、以下の書類を送付します。
- 旅券のコピー
- 追加書類(タイ入国目的に応じた書類)
- 医療保険証
申請に問題がなければ、申請から3営業日以内に事前承認が行われるとの事です。
ただ2番目の追加書類がどのようなものを指すのか、在東京日本大使館のサイトを見ても具体的な記述がないので、本稿執筆時ではどのような書類なのかが不明です。また医療保険証は日本の旅行保険などではなく、タイ損害保険協会(TGIA)及びタイ生命保険協会(TLAA)に加盟する16社が提供する、新型コロナ補償プログラムに則った保険に入る必要があります。(->詳細サイト)ただし事前申請時に保険加入が間に合わなければ、本申請時に行っても良いことになっています。
とは言うものの、海外の保険に日本にいながら加入するというには、一般の旅行者には高いハードルかもしれません。
本申請
事前申請が承認されたら申請者は15日以内に以下の書類を、システムで送信します。
- 航空券情報
- 検疫隔離施設(ASQ)の予約確認書
本申請が行われると、3営業日以内に入国許可証が発行され、システムでダウンロードが可能となるようです。
タイ入国時
無事にCOEが取得でき、訪タイする事になった場合でも、まだこれまでとは異なる書類が必要です。タイ入国時には疾病管理局の担当者に以下の書類を提出する必要があります。
- 旅券
- 入国許可証(COE)
- 搭乗可能健康証明書
- 渡航前72時間以内に発行されたPCR検査の陰性証明書
- 医療保険証
- タイ王国健康質問票
3,4,5の書類については英語かタイ語のみが提出可能で、他言語の場合は認証を受けた英訳かタイ語訳が必要となっています。
それでもタイに行く?
上述のようにビザが不要になったとは言え、COEの取得自体がビザ取得と変わらぬ煩雑な手続きとなります。実質的にはビザを要求しているのとあまり変わらない印象です。また2週間の検疫隔離というのは、旅行者にとっては大きな負担です。
英米ではワクチン接種が始まったとは言え、タイにワクチンが回ってくるのは、まだまだ先の事でしょう。そうなるとタイ政府が以前のように外国人を受け入れるのはまだまだ先の事でしょう。
これは業務用の需要に少しだけ門を開いたのでしょう
先進国のビジネスマンが行き来しなければ
タイの経済も成り立ちませんからね
隔離機関が2週間あるのは
観光需要には大きく影響はしないでしょうね
ただ
どうなのでしょう
欧米からのバカンス客は少し増えるかもしれませんね
あさと さん
おっしゃるように隔離期間が2週間もあるのでは一般の観光客は呼べませんね。タイ政府としても隔離期間を短縮する検討もしているようですが、折しもバンコク郊外のサムットサコーン県で出稼ぎミャンマー人を感染源とする500人以上の集団感染が発生しました。サムットサコーン県は1月3日までロックダウンとなりましたので大きな波紋を呼んでいます。こういうことがあると外国人受入れに関して否定的な意見が広がりますので、本格的に門戸を開くのは依然としていつになるかわかりませんね