コードレス電話子機の充電池自作

先日に引き続き、家電製品のリペアネタである。拙宅では固定電話に、SANYO製の SFX-P75CLと言うFAX電話を利用している。最初の状態で子機が2台付属していたが、それに子機を2台増設して使用している。20年近く前の電話機であるが、不具合も特にないことから使い続けている。

しかし最近になって子機の充電池の劣化が著しくなってきた。ずっとクレードルに置いているにも関わらず、クレードルから持ち上げた瞬間に充電切れを知らせるアラームが鳴る始末である。子機内の充電池が劣化し充電できなくなっている状態である。最初は調子が良い子機を選んで使用していたがしまいには、すべての子機が同じような状態になってしまった。

通常であれば新しい電池を購入して電池を交換するところであるが、古い機種なのですでにメーカは交換用の電池の製造を中止している。サードパーティから互換製品が発売されているが、Amazonで見ていると800~1,500円の価格がしている。仮に子機すべてを新しい電池に交換すると、最大で6,000円ほどの出費になる。固定電話の使用頻度を考えると、この出費は少し高い気がする。そんな事を考えながら、子機の電池を見ているとあることに気がついた。形状が単3電池に酷似しているのだ。

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並べてみるとこんな感じである。大きさも形状も単三電池そのものと言っても過言ではない。写真は互換電池のものであるが、純正品も形状はまったく同じである。そう思って今度は純正品の電池をよく見ることにした。

TEL battery

純正品の電池は、NTL-14と言う型式である。前述の通りメーカでは生産を終了している者である。表面の印刷を見ると「2.4V 600mAh」となっている。一般的な乾電池の電圧は1.5Vであるが、充電式の電池は1.2Vである。小学校の理科の授業でも習う事であるが、電池を直列につなぐと電圧は、(電池1個の電圧)×(電池の個数)となる。つまり市販の汎用充電池を2つ直列につなぐと、2.4V の電圧が得られることになる。

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そう考えて充電池を見るとやはり、2つの電池を直列につないでいる様子がわかる。と、いう事は市販の充電池を使って自作できそうだという結論に至った。最近は100円ショップでも、充電池を売っているのでそれを利用して子機電池の自作にチャレンジすることにした。

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  • 100円ショップ(セリア)の単4充電池
  • 電池ボックス
  • 絶縁テープ
  • 準備したのはこちらである。単三電池を直列につないでも良かったのであるが、次回以降の電池交換が簡単に行えるよう電池ボックスを使用することにした。電池ボックスの分サイズが大きくなるので電池は単4型にした。それでもメーカ純正の電池容量が600mAhなのに対し、750mAhと容量アップである。電池ボックスはインターネットの通販で100円程度(送料込)で購入したものである。材料費はすべてで300円ほどである。

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    実際の作業内容と言うと至って簡単で小学校の工作レベルのものである。今回はこちらの子機に入っていた、互換電池をベースに作業することにしたい。

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    古い充電池についているケーブルを再利用するので、まず電池についているケーブルを切断する。

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    切断したケーブル、電池ボックスのリード線の被膜を剥く

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    切断したケーブルと電池ボックスから出ているリード線をつなぐ

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    配線の結合部分を絶縁テープで覆う

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    子機の端子にケーブルをつなぎ電池ボックスを納める

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    電池をセットする。

    TEL battery

    あとは、子機の電池カバーを閉じてクレードルに戻すだけである。するときちんと充電が開始され、通常通りの使用が可能となった。実は電池が劣化した状態で通話するとひどい雑音が入ることがあり、その症状にも悩まされていた。しかし作業後はそんな雑音もなくクリアな音質で通話をすることができる状態に戻った。

    本当は配線部分はハンダ付けしようかとも考えたのだが、今回はより簡便な方法を取ったが充分な結果である。小生が常々感じていることであるが本体状態が全く問題がないにも関わらず、電池の劣化で使えなくなる家電製品と言うのはメーカに再考を促したいものである。

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    8 responses on コードレス電話子機の充電池自作

    1. いはち より:

      おお。電池ボックスまで購入されての作業でしたか。
      無精な私は緩衝材に発泡スチロールを使って、あとはセロテープで
      止めるだけの作業で終わりにするかもしれません。
      相変わらず、良い仕事をされていますね。
      私も子機で話をすると、すぐに電池切れになるので
      そろそろバッテリーを交換しようか?と思っていたところでした。

      1. ま~く より:

        いはちさん

        はじめは電池ボックスを使わないでテープで止めようとかとも考えたのですが、今後は互換品も手に入りにくくなることを考えると流用したパーツも手に入りにくくなるだろうと考えました電池ボックスを使えば今後の交換も容易ですからね。
        まぁ今回の充電池がどのくらい持つかわかりませんがww

        子機で話しているとすぐに充電切れになるということは、やはり電池が変え時かもしれませんね

    2. あさと より:

      電池ボックスなんて販売されていることに驚きです
      もちろんこのくらいなら私にでもできそうですが
      電池ボックスを購入・・・という点では発想はできないでしょうね

      1. ま~く より:

        あさとさん

        以前にPCパーツを見るために秋葉原に頻繁に行っていた時期に、ついでに電子部品を売っている店なんかものぞくことがあったんです。
        ですのでこういうパーツが売られていることも知っていたんです。PCを自作しているとこういう製品でもダメになったパーツを交換すれば再生するなんてことを考えるようになってしまいます

    3. 餌釣師 より:

      な~るほど。
      こんな事が出来てしまうんですね。
      うちの電池もこれを試してみればよかったかな・・・
      って何のこっちゃですよね(笑)
      すみません、我が家も復活させたものがあったので今度レポートします。

      1. ま~く より:

        餌釣師さん

        前回のシェーバの時の経験が生きた形です。こうすることで再生できる家電製品って意外とあるのかもしれませんね

        餌釣師さんが再生されたものも気になりますので、心待ちにしております。

    4. Dr.鉄路迷 より:

      こりゃまたすごいですねえ。
      発想が凄いです。
      今度、何か壊れたらいったんまずま~くさんに相談しましょう。

      1. ま~く より:

        Dr.鉄路迷さん

        基本的に交換パーツが調達できるものであれば、不良パーツを交換することで再生できると思います。
        まぁ自作PCを作ったことがなければこういう感覚にならなかったと思いますが


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