滞在先の家の惨事 -タイ怪像録 Vol.33-

5月2日(5日目) Ⅳ

物凄い音に驚いて風呂から飛び出た小生の目の前に広がっていたのは、こんな光景でした。

あまりの想定外の出来事に遭遇すると、人間は状況を理解するのに時間がかかるというのを初めて経験しました。天井が崩落している、この事実を理解するだけで分単位で時間がかかったように思います。

すぐに雨もやみましたので、外に出てみると原因となったのはこいつでした。

滞在先の家の敷地内に植えてある木の大きな枝が、強い風で煽られ折れたのです。しかも運が悪いことに、折れた枝がその横を通っていた電線に引っかかり電線を強い力で引っ張る形になったのです。


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一方で滞在先の家の電線の引込みは、こんな感じになっていました。屋根の部分から引込んだ電線は屋根裏を通って、引込みとは反対側の壁を這わせて降ろしブレーカに接続されています。


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それが強い力で引込み線が引っ張られ、天井板を落としたという形です。ただ感心するのはこう言ったときのイサーンの人の対応です。この異常事態でも、それが日常であるかのように、すぐに片づけに着手します。

大きな枝はこんな風に農機具を使って邪魔にならない場所に移動します。それより小さな枝は、小さく切って処理していきます。小生ものこぎりを持って枝を小さく切る作業に参加したのですが、こちらの木は赤アリの巣になっていたようで大変でした。

噛まれて痛いのです。現地の大人は慣れているようで平気な顔をしていますが、アリに噛まれた経験などほぼ皆無の私にはちょっと大変でした。

そうこうするうちに電気屋もやってきて、1時間もしないうちに電気の仮復旧と落ちた木の処理が完了することになりました。すでに夕方でしたので、電気の本格復旧と天井の修理は後日ということになりました。

6 responses on 滞在先の家の惨事 -タイ怪像録 Vol.33-

  1. いはち より:

    すごいですね。一時間で復旧ですか~。
    私もお願いしたいくらいですね(笑)。
    家の作りがシンプルだからでしょうかね。

    1. ま~く より:

      いはち さん

      ちょっと書き方が良くなかったですね。1時間というのは修理の人が来てからの作業時間が1時間足らずということでした。ただあくまでの仮復旧ですので、屋内の引き込み線の処理やらもろもろ残ったままの状態です

  2. あさと より:

    電線は切れなくてよかったですね
    漏電でもしたら危険ですからね

    日本だと先ずは電力会社に連絡でしょうけど
    1時間で来るかなあ…
    別地域の人間ですが
    東電はどうも信用なりません

    1. ま~く より:

      あさと さん

      どうなんでしょう?一層のこと電線が切れてくれた方が家屋の損壊は免れたかもしれません。ただ切れた電線での感電の心配はありますが・・・
      漏電に関しては少し心配になりましたのでブレーカを私が落としていました

      日本であれば、まず電力会社が現場の状況を確認したうえで、工事の手配を行うということになるでしょうから、一時間で来るというのはないでしょうね。今回のケースでは電力会社ではなく、電気工事屋の作業でした。バンコクなんかでも似たようなものでしょうから、その場その場の都合で工事をするのであんな電線の状態になるのでしょうね

  3. 鉄路迷 より:

    すごいなあ。
    他人の家だとドリフのオチみたいで笑っちゃうけれど、
    これが知人の家となると、とんだ災難です。
    でも、みんなが手伝ってくれるところはいいですね。
    みんなで助け合う、いいことだと思います。
    天井直すのは大変ですね。

    1. ま~く より:

      Dr.鉄路迷さん

      本当にとんだ災難でした。
      今回の滞在ではいろいろイサーンを回ろうと思っていた
      のですが、この事件で修復に追われることになってしまいまた

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